バカとテストと召喚獣

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 2 (ファミ通文庫)

 今期のライトノベルサイト杯のシリーズ部門で16票も集めていたので、ずっと気になっていた作品。
 いやあ、凄い、凄い! こんなバカ小説を読んだのは久しぶりです。面白すぎる!
 1、2巻を立て続けに読んで感じたことですが、このシリーズに特にこれといった内容はありません。ただ、各章で展開されるキャラたちのノリを楽しむだけの本なんですが、それらのノリが自分のツボに直撃しました。
 召喚獣を召喚できることや、召喚獣同士の決闘で上位のクラスを倒せば、そのクラスの設備を乗っ取ることができるという設定など、どれも現実では決して起こりようのないことなんですが、主人公たちの行動は、友人同士で下らない掛合いをしたりと、普通の高校生がするようなことばかりで、やけにリアルで面白い。
 勝負に勝つためなら、時に仲間を見殺しにし、時に友人を女装させて相手を騙す。もちろん、仲間を見捨てれば報復にあうし、いけないと分かっていつつも女装した友人にときめいてしまったりする。クラスの中にはテストの点数がどんなに悪くても気にしないヤツがいたり、保健体育だけ滅法強いヤツが一人いたりと、どの登場人物たちも見事にキャラが立っているので、本当に笑えます。
 どうやら今月末に三巻が発売されるようなので、もちろん購入します。
 ライトノベルサイト杯で取り上げられなければ、決して読むことはなかったシリーズだったと思います。今期のライトノベルサイト杯で、このシリーズに投票してくださった方々に感謝したいです。