BLACK BLOOD BROTHERS(10)
BLACK BLOOD BROTHERS10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣― (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: あざの耕平,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/04/20
- メディア: 文庫
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長かったシリーズも佳境に入り、次が最終巻のBBBシリーズ。
今回はカーサを中心に、香港での聖戦前夜の様子が描かれていましたが、カーサが何故ジローたちの元を去ったのか、ようやく判明しました。
いやあ、あとがきにもありましたが、主要キャラで最も吸血鬼らしい生き方をしたのはきっとカーサなのでしょう。
混血児ということで吸血鬼間では迫害され、不死であるために死ぬこともできない。
唯一心の許せる友人だと思っていたアリスの隣にジローが出現し、血族のつながりに孤独感を強めてしまう。
そんなカーサが、最後に頼ったのは血の導きなのですから、何ともやりきれないなあ。
カーサの選択によって、九龍一族の始祖が誕生し、聖戦が起こってアリスが倒れましたが、次の特区での戦いでは一体何が起こるのでしょうか。
ジローやケインが修行を終えて特区に向かっていますが、九龍一族は全員生き残っていますし、最終巻も熱い展開が待っていそうです。もちろん、今作のヒロインであるミミコの動向からも目が離せません。
一巻の見出しにあった「嘘つき」という一言は何を意味するのか。
来月が本当に楽しみです。