ひぐらしのなく頃に 第一話〜鬼隠し編〜(上)

ひぐらしのなく頃に 第1話 鬼隠し編 上 (講談社BOX)

ひぐらしのなく頃に 第1話 鬼隠し編 上 (講談社BOX)

 僕は原作をやってみたことはありませんが、アニメは見ていたので、話の展開はある程度分かっていたのですが、それでも十分楽しむ事ができました。
 アニメ同様、部活メンバーがわいわい騒いでいるシーンも読んでいて楽しいのですが、やっぱり「ダム工事怪死事件」など、雛見沢の闇の部分を垣間見た圭一が、レナや魅音を疑い始めるあたりからぐっと面白くなりますね。怖いもの見たさと言いますか、次にどんなシーンがくるのか分かっているのに、ついつい読み進めてしまいます。自分の中では、圭一たちの過ごしている日常と、突然その生活が非日常に変わり始めるときとのギャップの差が、読んでいて一番面白いです。
 また、アニメと違い、圭一の一人称で話が進んでいくため、アニメで語られなかった圭一の心情が見れたり、尺の都合で削られてしまったシーンなどが読めたのも良かったと思います。原作をやった方や、漫画、アニメを見ている方も多いと思いますが、気になる場面を何回も読み返してみたり、自分のペースで物語を追っていける点では、小説版が一番良いんじゃないでしょうか。
 下巻もかなり楽しみです!