学校の階段(4)
- 作者: 櫂末高彰,甘福あまね
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/01/29
- メディア: 文庫
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二巻で九重、刈谷、三巻で天城ヶ崎ときて、四巻は三枝中心の話。
「神庭、お前も絶望しろよ」と三枝の衝撃的な発言からスタートした今巻ですが、三枝の日記を通して、どうして三枝が階段部の皆に勝負をけしかけたのか、また、周囲の事を斜めに見ていた三枝の心情が、階段部に関わることで、徐々に変化していく様子がきちんと描かれていたのは良かったと思う。
でも、それだけに物語の締め方が残念だった。レース前に、あれだけ酷い事を言われていたのに、レース後に三枝が笑っているだけで、三枝の言ったことを全て許せる階段部員たちはいくらなんでも心が広すぎるだろう。見城さんとのラストシーンも、その台詞を言う前に、まず謝るのが先決だろう! と思ってしまった。うーん、僕の気にしすぎだろうか。
運動会で筋肉部が活躍するシーンがありましたが、実は実写映画化で一番難しいのは、筋肉部の再現なんじゃないでしょうか? ムキムキマッチョの生徒なんて、自分の高校では見たことないです。
久しぶりに階段部員同士のレースも見れたし、五巻はどうなるのでしょうか? 映画ともども気になるところです。