あざの氏がスロースターターと呼ばれる所以を再認識しました。
 いやあ、凄い! 凄すぎる!
 今巻は、次巻のための仕込みがたくさん詰まっていましたが、その仕込みが半端じゃない。どれも、今後の展開に重要なものでしたし、物語の流れも今まで以上に加速しています。
 物語の時は5巻から半年経っていて、カンパニーから解雇されたミミコが、フリーの調停員として働いている場面から始まります。しかし、サブタイトルを読めば分かるように、九龍の血族全員が特区に集結するわけで、いつ事が起こるのかと、息をつく暇がありませんでした。
 ネタばれになってしまうので、内容には触れませんが、ちょっ! コレ! おい! みたいに終始驚きっぱなしの一冊でした。
 戦力を比べると、今巻では九龍側の方がジロー達よりも圧倒的に上回っている感じがするので、九龍側にジロー達がどうやって立ち向かっていくのか気になりますし、戦闘以外でのミミコの活躍が楽しみで仕方ありません。
 後書きによると、5巻と6巻の半年間の空白は短編集で補うそうなので、短編集の方も期待して待っていたいと思います。