学校の階段(2)

学校の階段2 (ファミ通文庫)

学校の階段2 (ファミ通文庫)


 昨日に引き続いて読んだ第二巻。うーん、面白いちゃあ面白いですけど、期待していたほどではなかったです。
 九重と刈谷の過去に触れる過程で、いい絡みができそうなライバルが登場するのに、どちらもかませ犬程度の活躍しかしなかったですし、幸宏が九重の台詞に怒るシーンも、ラストの階段レースへのつながりも少し唐突だったような気がします。うーん、階段部の面々が複雑な過去を背負っていることは分かるんですが、正直、次巻への伏線よりも、この巻の主要人物たちの描写を増やして欲しかったです。
 一巻同様、青春というテーマを楽しむ上では凄く面白い小説なんですが、新しく掲示される情報量の多さにちょっとついていけなくて残念でした。
 次の巻がまた熱くなってくれるといいなあ思います。