学校の階段

学校の階段 (ファミ通文庫)

　二巻が好評なので購入してみた作品の第一巻。
　校内を走り回る行為が、最初はイマイチぴんとこなかったのですが、いつの間にか校内レースの熱さにのめり込んでいました。
　他人の迷惑になると分かっていてもやめられない、自分のやりたい事をしたい！　という姿が描かれていて本当に青春しているなあと思わせる小説でした。
　前半までは登場人物が多くて、別に幸宏の家族を登場させる必要はないんじゃないかなあと思っていましたが、物語の終盤で幸宏が家族に自分の意志を告げるシーンは本当に良かったと思うし、ラストの盛り上がりには心奮わせられました。
　うーん、こんなに熱い小説を見逃していたとは……不覚です。
　明日、二巻を購入しよっと。