リリアとトレイズ(4)

 面白い! 実に面白い! リリアとトレイズを通して、日常の中に起こった事件をおっているだけなのに、こんなに面白く感じるのは、主人公のリリアとトレイズだけでなく、脇役の面々、そして敵役のキャラも皆生きてるからなんだと思います。
 リリアは、納得がいかないことがあれば、それが誰であろうとちゃんと意見しますし、トレイズは自分にできることを必死にやっています。敵役だって、復讐のために全力を尽くしています。
 アリソンシリーズの時もそうでしたが、アリソンはヴィルに告白しようと頑張っていましたし、ヴィルはアリソンとの冒険を楽しんでいました。
 このシリーズに登場してくるキャラは、自分のやりたい事をやっているだけですが、だからこそ強い生命力を感じるような気がします。
 凄く単純なことなんでしょうけど、登場するキャラが物語の中で生きていると感じられることが、小説に一番大事な要素なんじゃないでしょうか?
 次の巻も楽しみです!