ホワイトデー上等。
- 作者: 三浦勇雄,屡那
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/02/24
- メディア: 文庫
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バレンタイン上等。に引き続き二ヶ月連続の刊行となった上等。シリーズの三作目。
鉄平はゆかりのために、ゆかりは鉄平のために、と二人とも互いの将来を思っているが故の喧嘩から始まった今作。前作は、ゆかりがマイナス方面に考えていただけに、今回の二人の衝突は、かなり熱いものがありました。ラストの鉄平の台詞も凄いカッコ良かったですし。
2巻から登場してきた文七や曜子といった脇役達も、それぞれ見せ場があって面白かったです。特に文七が教師に意見した時の台詞は印象的でした。鉄平もゆかりも頑張ってたんだなあ、と忘れかけていた二人の環境の違いを思い知らされる台詞でした。
物語の締めは、いつもとは少し違う展開ではありましたが、幸せな終わり方でした。……羨ましい。
疾走感と熱い展開が売りのシリーズ、次回はどんな話になるのか凄く楽しみです。
最後になりますが、この物語の世界設定は一体どうなっているのだろうと思うのは、野暮というものなのでしょうね。