紅牙のルビーウルフ2 面影人魚
紅牙のルビーウルフ〈2〉面影人魚 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 淡路帆希,椎名優
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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春に山々を切り開いて海につなぐ計画を立てていたルビーウルフのもとに、ミレリーナから知らせが届く。
――5つ目の神具、<全知の書>が見つかった。
知らせを受けたルビーウルフは、早速ジェイドとフロスト、ケーナを引きつれ、隣国のトライアンに旅立つ。
ミレリーナに迎えられたルビーウルフは、<全知の書>を所持しているキアラと名乗る少女に紹介されるが、ルビーウルフはすでに嘘の匂いを嗅ぎつけていた。
全知の書は本物なのか?
キアラは何者なのか?
後手にまわることを余儀なくされながらも、ルビーウルフは謎に立ち向かっていく。
第17回ファンタジア長編小説大賞<準入選>作、紅牙のルビーウルフの続巻。
第17回ファンタジア長編小説大賞の中で、一番気に入った作品の続きという事で迷わずに買いました。
前巻がきれいな終わり方をしているだけに、今回はどんな感じになっているのだろうと思っていましたが、今回も面白かったです。
前作同様テンポはいいし、登場人物達も魅力的に書かれています。特に狼のフロストやケーナのように、動物に対して感情移入できる作品はそうそうないと思います。
ただ、主人公のルビーウルフの魅力は、前作よりも下がってしまったように思えます。やはり明確な敵対者がいてこそ、ルビーウルフの魅力は発揮されるんじゃないかあ。
次巻は、どんなふうになるか分かりませんが、出たらまた買いたいと思います。