BLACK BLOOD BROTHERS(8)

 七巻までは、特区という日本の一部分だけが物語の舞台でしたが、八巻からは全世界の人間だけでなく、すべての血族を巻き込んだ群像劇に発展しているところが凄く面白い!
 この巻では、カンパニーにおけるミミコの立場が急激に変化しましたが、ミミコが特区で吸血鬼たちと協力していた場面は、吸血鬼=悪と決め付けていた人類にとっては、それだけ衝撃的な映像だったのでしょうね。カーサたちは、彼女たちなりのやり方で人類にアプローチを始めていますし、カンパニーに関わっていない人類側がどのような行動を起こすのか、大変気になります。
 ジローやケインたちも、それぞれ修行を始めていますし、特区での戦いでボコボコにされた彼らがどこまでカーサたちに迫れるか楽しみです。というか、この巻は「豪王」の一族や、サユカやセイの存在がどう物語に関わってくるのかとか、ミミコの恋の行方もどうなるのか、とか気になることが多すぎます。
 特に最後のミミコのシーンとか反則でしょう。決戦に乗り込む前から、こんなに熱くなってしまっていいのでしょうか。
 うわあ、早く続きが読みてえ! ああ、でも、次の巻も早く読んでみたいですが、できれば卒論が終わる時期に出てほしいです。