虎は躍り、龍は微笑む〜黄金の満月〜
- 作者: 嬉野秋彦,オカアサハ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/08/30
- メディア: 文庫
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ある日、コハクの友人であるミンポー宅に泥棒が入った。ミンポーに家から盗まれた珠を取り戻してほしいと依頼され、調査を始めたコハクとリュードであったが、盗賊団を追い詰めたとき、コハクは自分の出生を知っていると豪語する女に出会う――
おお、今回は面白かったなあ。
コハクの出生だけでなく、なんかリュードの出生にも秘密がありそうですし、次の巻に以降に向けて色々と伏線が張られていたのが気になります。一巻は学園同士の争いでしかありませんでしたが、この巻を読んだ感じからすると、大陸を巻き込んだ物語に発展しそうな雰囲気がして面白くなりそうです。
まあ、その反面、学園の存在がちょっと薄れつつあるのが残念です。ヒロインであるはずのカーシャなんて、ぶっちゃっけ話の最初にしか登場しませんでしたし、これから登場の機会はあるのだろうか。ただ、模範的な態度をとっていたツイフォンの意外な一面が見れたのは良かったと思います。問題児扱いされているコハクたちと一緒に行動する姿は新鮮でしたし、普段は真面目なキャラがはっちゃけているのを見るのは楽しいものです。
一巻を読んだときは地味な印象しか残りませんでしたが、これからは大河ドラマのように徐々に話が大きくなっていくのでしょうか。スケールの大きい話は好きなので、三巻にも期待していたいと思います。