いぬかみっ!(14)

 7巻で文の読み辛さとキャラの露骨さに耐えられなくなって読むのをやめてましたが、友人が読めと貸してくれたので、8巻から14巻まで一気読みしました。
 うん、相変わらず読みにくい。変な改行が多いし、物語の語り口調も以前にもまして崩れてる。一、二巻の時はもっとしっかりとした文体だったし、丁寧に書かれてたのになあ。あと、いぬかみっ!の魅力は、他の作品にはないくだらなさにあると思ってたんですが、巻が進むにつれて、そのくだらなさも空回りすることが多くなっていたように感じましたし、やっぱり4巻までの雰囲気の方が好きだったなあ。
 最終巻ということで、14巻には燃える展開が一杯ありましたが、薫が復活した瞬間に白けてしまったのは、自分だけでしょうか。だって、あんなに簡単に復活されたら、なでしこが試練を受けた意味ねー! まあ、なでしこの行動が後になって、仲間との絆を取り戻すために必要だった試練に変わるわけですが、盛り上がる場面に水を差された気がして残念でした。
 新作はシリアス寄りになるらしいですが、とりあえず周りの評判をきいてから購入しようと思います。