戦う司書と荒縄の姫君

戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)

 
 初っ端から思わず、えー! と叫んでしまいました。いや、こんな展開は全く予想していませんでしたし、したくなかった。
 ――諦めるのを諦める
 とか、
 ――この世界はあたしのものだから
 とか、紹介したいシーンが一杯あるんですが、今巻の核心部分に触れてしまうんで詳しいことは書けません。ぐわー、とりあえず読んでくださいとしか言えません。
 核心部分以外では、一気に絶望的な状況に追い込まれる武装司書たちの姿とか、ハミュッツが覚悟を決める場面とか、燃える場面が一杯ありましたが、中でもエンリケが楽園管理者と対峙した時の台詞は最高でした。
 「……お前には一つ、見えていないものがある」とか、カッコ良すぎる! いやあ、本当に熱く、そして感動できる一冊でした。
 この終わり方で、まだ続きがあるなんて信じられませんが、次も楽しみです!