マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)

マルドゥック・ヴェロシティ 2 (ハヤカワ文庫JA)

 ついに始まった09とカトル・カールの全面抗争。初登場シーンもさることながら、カトル・カールの異常さと戦闘能力の高さは衝撃的でした。特に中盤の戦闘シーンは、かなり熱かったです。映画のようにワンシーンで、目まぐるしく変わる戦況、好勢からピンチ、ピンチから好勢と、戦う相手を替えながら勝利を目指すボイルド達の姿には、凄く燃えました。
 物語の方は、うまくミスリードされてしまいました。コイツが黒幕なんじゃない? と思っていた人物が実は全然関係なかったり、意外な人物が事件に関わっていたりと、与えられる情報が多くて、先の展開が全く読めません。クリストファーもボイルド達に何かを隠し事をしているようですし、一体、誰が黒幕なんだー!
 カトル・カールを雇っている人物の正体、ボイルドとウフコック、09メンバーの関係、カトル・カールとの決着等、多くの事が語られないまま三巻に突入する形になりましたが、この物語の結末がどうなるのか、非常に楽しみです。
 三巻の発売は明日。なんとか間に合った。