お・り・が・み 獄の弓 (角川スニーカー文庫)

お・り・が・み 獄の弓 (角川スニーカー文庫)

 「睡蓮、これは悪しきものだ!」
 「はい、姉上!」
 この姉妹、面白れー! いやあ、睡蓮が生真面目である設定が活きているのでしょうが、最初はいがみ合っていた鈴蘭と睡蓮が徐々に打ち解けあっていく姿は、見ていてとても面白かったです。
 一巻の時と比べると、鈴蘭の印象もだいぶ変わってきました。三巻で魔王の片鱗を見せたとはいえ、メカ鈴蘭のことで伊織を殴り倒すところや、最後の睡蓮とのやりとりを読むと、だいぶ悪に染まってきたなあと思う。
 全7巻ということを考えると、今巻は折り返し地点に当たるわけで、今後はシリアスな展開のまま進んでいくのでしょうか? どちらかというと、ギャグだけ書いてもらった方が面白いと思うんですけど、鈴蘭の決意が物語にどのような影響を及ぼすことになるのか楽しみです。
 しかし、相変わらず、誰が強いのかハッキリしないシリーズだなあ。