オオカミさんとマッチ売りじゃないけど不幸な少女

オオカミさんとマッチ売りじゃないけど不幸な少女 (電撃文庫)

オオカミさんとマッチ売りじゃないけど不幸な少女 (電撃文庫)

 
 うーん、今回はマンネリ化というか、全体的にぐだぐだした感じが強かったなあ。
 最後の話は、オオカミさんにライバルが!? という形で読んでいて面白かったんですが、他の短編はそれほど面白くなかったです。
 日本昔話から題材を引っ張ってくるのが苦しくなったのか、今までに登場させてきたキャラ達を流用するなどの手段を使っていましたし、なんかネタ切れになってしまった感じがします。いや、もちろんシリーズ中のキャラが、再び登場するのは、読んでいて楽しいのですが、もう十分印象の強いキャラばっかりなのだから、日本昔話から話をつくるという縛りを無くしてもいいんじゃないでしょうか。
 実際、最後の話が一番面白かったのは、今までと違った一面を見せたオオカミさんの様子が良かったわけですし、今巻で登場したキャラなんて、少しも印象に残っていません。
 要するに、もっとオオカミさんと亮士が絡み合うシーンが見たいんじゃー。