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- 作者: 五代ゆう,宮城
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/09/20
- メディア: 文庫
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<異言>達との最後の戦い、明かされる<十三>と<骨牌>の秘密、新しい王の誕生と、話の序盤からアクセル全開で突き進んだシリーズ最終巻でした。
圧倒的に不利な状況から、必死に立ち上がろうとするロナーの姿がカッコ良かった!
『他人に認められねばなれぬ王など、王であるものか』
『骨牌は人にとって本当に必要なのだろうか?』
ようやく<骨牌>に認められたのに、<骨牌>の力を拒否し、自分の安全だけを考える貴族たちを叱責するロナー。ロナーの言葉を聞いて呼応する民。「万歳! ハイランドの王に栄光あれ!」と王室に響き渡る声。
いやあ、素晴らしい。実に素晴らしい! 心躍らされる物語とは、こういう話を言うのでしょう。
一巻では、物語の進行の遅さに読むのが億劫になってしまうかもしれません。二巻では、物語の難解さに戸惑ってしまうかもしれません。でも、この最終巻を読めば、このシリーズを読んでいて良かったと思えるようなラストでした。
――物語には常に最善の結末を
帯に書かれている言葉は、物語中でも登場しますが、やはり物語の結末はハッピーエンドが一番いいです。
今回、アトリの活躍は若干少なめでしたが、終盤で愛し愛されることを知ったアトリの姿には感動しました。これからはロナーと二人で幸せになって欲しいと思う。
ファンタジー好きの方は絶対にこの物語を読むべきだと思います。
今月では、電撃文庫の方で空鐘も終わってしまいますし、ライトノベルで楽しめるファンタジー小説も少なくなってきて残念です。色んなサイトさんを回っていると逆襲の魔王が面白いとあるので、読んでみようかなあと思ったりしてます。電撃の方では、タザリア国物語というものが始まったそうなので、こっちも読んでみようかな。王女様がかなり素敵な方らしいので。